世界を単純化したい。なぜなら世界が複雑すぎるから。世界もっと単純化したい。なぜなら複雑さに耐えられるだけの脳みそをもっていないから。私たちは単純さを求めている。長い文章を読めなくなっている。経緯をすっ飛ばして結論だけを欲しがっている。そしてAIがすべてを解決してくれると健気に思っている。

複雑なものを複雑なままに扱うことはできない。だから人間は「分ける」ことにした。困難は分割せよ、と誰かが言ったように。 分けてみたらあら吃驚、なんだか世界を理解できたような気がしてきた。それはactionableなレベルまで落ちてきた。世界が手の中に収まったようだった。

しかしそれは嘘だった。たしかにいくつかは分けることで解決できた。だけどほとんどは未解決のまま残されていた。分けただけではうまくいかない。私たちは知っている。もっと物事の複雑さを尊重するべきで、単純さだけを求めないほうがいいのだということを。そしてそれは難しいということも。